2021 / 8 / 23 (MON)
自分の状態に、客観的に
「気付く」ことの意味と
重要性を知っておく
#206
私たちの行動や選択を支配する無意識の反応。
少しの距離を置くことが抜け出す第一歩。
些細な事でイライラしたり、落ち込んだり。私たちの心は毎日、忙しく動き回っています。
無意識のうちに起こる心の反応。ほとんどの場合、「外」の世界への対処に気をとられ、ほったらかしに。
でも実は、そんな心の反応こそが私たちの性格や行動までを支配しているのかも。
意識の上では「もっとこうしよう」「変わりたい」と強く思っているのに。結局いつも同じ事を繰り返す。一向に自分の理想を実現できない。
それは意志が弱いからではありません。無意識のうちに長年繰り返した心の反応が身体に染みつき、それ以外の反応や感じ方が拒否されているのです。
その拒否反応は、自分の「意志」よりずっと深いレベルで起こります。意志の力だけではどうにもなりません。それは地中深く埋まった巨石を、一人で動かそうとするのと同じ。
もっと有効なアプローチがあります。それが、自分の心の状態に客観的に「気付く」こと。
何の意味が?と思われるかも。でも「気付く」ということは、自動的な心の反応との一体化状態から一歩距離を置くこと。
無意識に繰り返されていた反応パターンを一時停止できます。その時初めて、新しい反応の回路を作り直す機会が訪れるのです。
すぐイライラ、モヤモヤではなく。もっと前向きな反応の仕方に、徐々に書き換えることも可能に。
まずは「気付く」ということの重要性に「気付いて」。