2021 / 3 / 10 (WED)
「前向きな思考」は、
意志の強さではなく
「地道な繰り返し」で習慣づける
#042
すぐにポジティブになれなくても当たり前。
気にせず淡々と意識の転換を続けて。
物事は何だって考えよう。人間の脳は、放っておくと不安や不満に支配されがちです。だから、意識的にポジティブな方向づけをしてあげることは大事。
でも「前向きに考えよう!」「ポジティブになろう!」と決意したからとて、すぐにあっけあらかんとポジティブ思考になれるほど、人間は単純ではありません。
どんなに強い意志で「前向きになるぞ」と決めたとしても。巻き起こる様々な出来事に反応して、気付けばまた同じようなネガティブ思考のループに…。
そのことで落ち込んだり、「やっぱり私はポジティブにはなれない」と諦めたりする必要はありません。むしろそれは当然のこと。
私たちの脳は、毎日膨大な仕事をこなしています。エネルギーを節約するため、一度出来上がった思考の回路を活用するのが脳のやり方。
これまで無意識にネガティブな思考回路を繰り返していたなら、いつだってその考え方をとるのが脳にとっては「ラク」なのです。
使い慣れた回路を捨て、新しい回路を定着させるには、それなりの時間と繰り返しが必要。使っていない筋肉を鍛えるのと同じ。
とは言え、ストイックになる必要もありません。深く考えず、ただ淡々と繰り返す。そして気付けば少し変わっている…。その少しの前向きな変化を大切にして。