直視しづらい「孤独」
という感情を忌み嫌わず、
上手に付き合う

#048

孤独を感じ続ける必要はない。
でも存在を否定する必要もない。

人と自由に会うことができない、という異常な事態を経験した私たち。

一時よりは自由度は増したものの、やはり孤独を感じざるを得ない状況にある人もいるはず。また世の中が徐々に動き始めることで、かえって自分だけが取り残されるように感じることもあるかも。

孤独は最も辛いものの一つ。誰だって避けたい感情です。現に私たちの社会は、孤独を遠ざけるためなら何だってやってきたと言っても過言ではありません。

狂騒的と言っていいほどに、とにかく明るさと楽しさを求め、消費を促進させる。それが、ここ数十年私たちが暮らしてきた社会のしくみです。

孤独や哀しみは、確かにイヤなもの。ずっと感じ続ける必要はありません。でも、時にそれらを感じてしまうことは、決して否定されるべきものではないはずです。

孤独などの、辛い感情を味わってこそ深まるものもあります。それとどう付き合うか、どう対処するかはその人次第。絶対的な正解もありません。

ただ、あるべきではないモノとして抑え込み、明るさと楽しさだけを求めて生き続けても。その明るさや楽しさは、表層的で薄っぺらなものにしかならないかもしれません。

孤独にもそれなりの価値がある。まずはそれを受け入れる意識を持ってみませんか。




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