2021 / 4 / 19 (MON)
気持ちを前向きに切り替える前に。
哀しさや怒りなどの感情を
きちんと認めてあげて
#078
感情は自分の心が発するメッセージ。
抑圧せず、ちゃんと聞いてあげて。
出口が見えない日々。どうしても気持ちが落ち込んでしまう人も少なくないはず。
不安などのネガティブな感情は、様々な物事に反応して自動的に沸き起こります。放っておくとズルズルと引きずられることに。
だから、意識的な気持ちの切り替えは大切。でもそれは、ネガティブな感情の存在を否定するのとは違います。
孤独や不安、哀しさ、苛立ち、絶望。どれも、できれば味わいたくないイヤな感情。
とは言え、心がそれを確かに感じているのに。無理に抑え込んで明るい気分になろうとしても、気持ちは晴れないはず。
それどころか、抑圧された感情は心のどこかでくすぶり続けます。どんな感情であれ、感じたくないからと抑え込んでしまうのは危険。
小さな子供が不安や寂しさを訴えて泣いているのに、叱って黙らせ続けるのと同じです。そんな事を続ければ、その子はいつか自分の感情をうまく表出できなくなるでしょう。
私たちも、案外自分に対して同じことをしているかも。何となくずっと心がモヤモヤ、気分が晴れない…。それは抑圧された感情のせいかも。
こういう時期に、抑えきれず溢れてしまったのなら。それは向き合ってあげるためのチャンスとも捉えられます。
まずは、泣いている子供の話をちゃんと聞いてあげて。時間がかかっても、じっくり付き合ってあげる価値はあります。