2021 / 6 / 9 (WED)
捉えどころのない「心」の状態を、
「身体」の感覚に意識を向けて
把握してみる
#129
呼吸や、胸の内側の緊張…。
感情と連携した身体の変化に敏感になって。
私たちは毎日「何をするか」に意識を向けて生きています。
何時に起き、朝食を作り、仕事に出かけ…。少し時間があけばスマホをチェック、テレビも観たい…。
これは、意識が常に「外」へ向かっている状態。活力が溢れ、自然とアクティブに動き回れるなら問題ありません。
でも、実はお疲れ気味なのに。それを無視して自分を駆り立て続けるのは、ちょっと危険。
身体の疲れと違い、心の疲れは意外なほど気付きにくいもの。回復にも時間がかかります。日頃から、自分の心の状態を丁寧に見つめてあげることが大切。
でも形がなく、移ろいやすい「心」の状態は、なかなか把握しづらいもの。だから、少し視点を変えて「身体」の状態に意識を向けてみて。
心の状態と身体の状態は、思っている以上につながっています。
イライラや焦り、不安を感じている時、感情は抑えられても。胸の内側に意識を向けてみると、ギュッと緊張した状態になっているはず。
呼吸も浅く、息苦しさを感じるかも。
心をすぐに落ち着かせることはできなくても。身体や呼吸の状態なら、少しはコントロールできるはず。
まずは身体の「内」側に意識を向ける。少し立ち止まって、ゆっくり深呼吸してみる。
たったその程度のことでも。無視されがちな心の負担を、少し軽くできるはず。