2021 / 9 / 16 (THU)
人と接することのリスクと、
断絶してしまうことのリスクを
冷静に比較してみる
#228
人との触れ合いで分泌される「幸せホルモン」。
分泌が減ると不安やストレス、免疫力低下も
感染力の強いウイルスに対する不安。すれ違うだけの人すら、恐怖の対象として認識してしまう。
可能な限り人との接触を避けることが「安心」の基準になっている人も多い今。感染症のリスクだけに焦点を合わせるなら、たしかに他人は脅威の対象でしかありません。
でも人間は社会的な生き物。人と触れ合う事は絆を深め、安心感を養うために必須の行為。
「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレス緩和や免疫力アップにも効果があると言われる「オキシトシン」。スキンシップなど、人と触れ合うことで分泌される事はよく知られています。
実際に人に触れることはかなりハードルが高い今。でも、目と目を見つめ合ったり、人に親切にするだけでもオキシトシンは分泌されます。
つまり人とのコミュニケーション全般が「幸せホルモン」の分泌を促すのです。人との接触を避ければ当然、不安やストレスは増大。免疫力の低下にもつながります。
また不安や恐怖といった感情は、思っている以上に他人に伝わるもの。自分がピリピリしていると、家族など身近な人にもそれは伝染し、心身のコンディションに悪影響を与えることも。
不安や恐怖は、極度の緊張で私たちの視野を狭めます。感染症だけがリスクではないのは言うまでもないこと。視野の広さと冷静さも、自分や大切な人を守るためには必要です。