意識的な「ガス抜き」と、
愚痴や不満の「垂れ流し」を
しっかり区別しておく

#234

不満の原因を他者に求める快感。
依存して改善や成長の機会を失わないで

常に不安がつきまとう。息抜きのための娯楽も制限。長く続くこんな日々の中、ストレスが溜まるのは当然。

モヤモヤした感情を心に閉じ込めっぱなしでは、心にも身体にも悪影響。だから、ガス抜きは大事です。

でもそれを意識的に行うのか、無自覚にやってしまうのかは意外と大きな違い。無自覚のうちに愚痴や不満を垂れ流していると、いつの間にか習慣化してしまいます。

人間の脳は「ある」ものより「ない」ものに意識を向け、絶えず不足を見つけ出そうとするもの。それは安全に生き延びるため必要な機能。

でも現代の暮らしは、遠い祖先のサバイバル生活とは違います。不足ばかり見つけ出す脳の仕組みに振り回されていると、生活の質が下がる一方。

もう一つ意識しておきたい事が。愚痴をこぼしている時、私たちは不満の原因をすべて自分以外の何かにぶつけられます。

何かを責めることで自分の責任を回避できる。それはある種の快感。でもその快感に依存してしまうと、自分で状況を改善する意欲もきっかけも永遠に失われます。

無意識のうちに「愚痴中毒」になってしまうと、いつまでも不満の原因を探して生きることに。

それを防ぐためにも。前向きな「ガス抜き」と、非生産的な「愚痴」。その区別を自分の中で明確にしておいた方がいいかもしれません。




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