2021 / 6 / 12 (SAT)
時々でいいから
「どうでもいい事」を
ゆっくり丁寧にやってみる
#132
無意識の行為を意識化してゆっくり行う。
一瞬でも焦りから解放されることが大切。
私たちの感情は、放っておくと気まぐれに暴れ回ります。その感情に手綱を明け渡し、好き放題させておいたのでは、心が休まりません。
言うことを聞かせて落ち着いてもらうには、日頃からの「しつけ」、つまり訓練が必要。
マインドフルネスや瞑想は、その最も洗練された手法の一つ。でも本格的に取り組むのはハードルが高そう。試してみたけど上手くいかなかった、という人も多いのでは。
もっと身近で、手軽な事から始めてみるのがベターです。
日常生活の中で、ほとんど無自覚に行っている様々な動作。特に生産性がなく、楽しいわけでもない。
ただ「している」といだけの行為。それをあえて、ゆっくりと丁寧に行ってみて。ごく短い時間でOK。
例えば、食べ物を口に運んでお箸を置くまで。トイレットペーパーをガラガラ転がしてちぎるまで。洗顔後、タオルを手に取って顔を拭くまで。
そんな、どうでもいいように思える行為に割くわずかな時間。「早く済ませよう」と無意識のうちに焦って終わらせてしまいがちです。
そこにあえて意識的に時間をかけることで、無意識の焦りから一瞬解放される。「集中しなきゃ!」と力まずできる程度の小さな事で十分。
そういう瞬間を少しづつ重ねることが、奔放な感情と上手に付き合う「しつけ」につながっていきます。