目の前にある物が、
どれだけの人の手を介して
存在しているか想像してみる

#040

驚くほど多くの人に支えられた日常生活。
その事を少しだけ感じてみたい。

これまで想像すらしなかった、社会の停滞を経験した私たち。当たり前だと思っていた日常が当たり前でなくなる。ある意味で貴重な体験。

その体験をこの先、過去の災難として忘れてしまうこともできます。でも、もう少し前向きな意味を持たせることだって可能。

私たちの便利で豊かな生活を支えてくれている、たくさんのモノやサービス。それはどれも、驚くほどたくさんの人たちの手を介して、今ここに届けられています。

外出が極端に制限されていた時期でさえ、水や電気などのライフラインは健在。食糧や日用品など、生活必需品は問題なく供給されていました。

お友達や親戚などと、実際に会ってコミュニケーションができなくても。当たり前の生活を送っているだけで、私たちは驚くほど多くの人と関わり、支えられていたのです。

一つの野菜や果物であっても、それが手元に届くまでには、生産者から物流業者、お店の人たちまで、数えきれないほど多くの人が関わっているもの。

そのすべてを知ることができなくても、ちょっと想像力を働かせてみる。そんなささやかな想像力が、ありふれた日常の見え方を少し変えてくれるかもしれません。




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