2021 / 10 / 2 (SAT)
「甘い」=「美味しい」
という感覚を少し意識的に
見直してみる
#244
脳に快感を与え旨味と思い込ませる甘味。
老化や病気予防のためには依存を避けて
食事は健康な身体を作る材料。何を食べるか、食べないかで身体は大きく変わります。
現代の食生活で特に要注意なのが「糖質過多」。白米や小麦、スイーツやスナック菓子、ジュースにアイス。
どれも非常に多くの糖質が含まれていて、ごく普通の食生活を送っているだけでも過剰摂取になりがち。
過剰な糖質は「糖化」、つまり細胞の劣化を進行させます。これはあらゆる病気や老化の原因。
人間が現代ほど多くの糖質を摂取している時代はありません。その原因の一つが「甘味」という味覚の特性。
甘味は脳に強い刺激を与え、快楽を感じさせます。食べ物の味の中で甘味が多いと、口に入れた瞬間に脳がまず「甘い」の信号を受け取ることに。
甘味は本来「食べても大丈夫」というサインで、人間には好ましい味覚。だから脳は「甘い」=「美味しい」と思い込みます。
つまり簡単に「美味しい」と思わせるためには、甘味を増やせばいいのです。お惣菜などでも甘目の味付けが多いのはそのため。
砂糖が高級で滅多に口にできなかった時代と違い、私たちは甘味に慣れています。「甘い」=「美味しい」のトリックに騙され続けていると、さらに甘味に依存するように。
少し意識的に自分の味覚を見直してみた方がいいかも。すべての味覚もしっかり感じられるよう、食事にゆっくり集中するのも一つの方法です。