自分を守るための「清潔」さと、
他者を排除する「潔癖」さとの
違いを意識してみる

#282

何でも消毒しないと不安…。
その奥に隠れた心理に気付いてみて

何かに触れたら、すぐ消毒。すっかり当たり前になったこの行動。

たとえ感染のピークが過ぎ去っても。もはや消毒しないと落ち着かない、とにかく消毒すれば安全、という感覚はもうなくならないのかもしれません。

もちろん、細菌やウイルスから身を守るための清潔さはとても大切。

上下水道が完備されていないなど、日本では当然の清潔さが実現できていない国では、感染症で命を落とす人達は少なくありません。

でも「清潔」であることと「潔癖」になることは、ちょっと違います。清潔さとは、衛生的であること。潔癖さは、自分が「汚れる」ことに対する過剰な恐怖です。

両者は明確に線引きできるのものではありません。でも、自分以外のモノに触れる事に対して、不安や嫌悪を感じるということは。

自分と他者の境界線を過剰なまでに明確にしようとするのと同じ。他者を、特に自分を相容れないと感じる相手を排除する意識につながりかねません。

多様性の時代とも言われる現代。さまざまな生き方、ジェンダーの在り方などを受け入れる気運が高まるのは素晴らしいこと。

でも、その一方で。無意識のうちに、自分と他者との隔絶を拡げるような心理が働いているのなら。放置しないためにも、まずはそれに気づくことが大切です。




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