2021 / 11 / 28 (SUN)
去年の今ごろ、
何を考えどう感じていたかを
少し思い出してみる
#298
案外簡単に忘却されてしまう過去の日々。
時々客観的に振り返ってみることも大切
この2ヵ月ほどで随分、自由度と解放感が増した私たちの生活。
人間は安定を望む生き物。慣れ親しんだ元の生活が戻れば、それまでの事は案外簡単に忘れてしまいます。
当たり前の事が当たり前にできる、普通の暮らしが戻ってくるのは嬉しいこと。そして私たちは、またその生活を「当たり前」のものと認識するようになります。
でも、それは少しもったいないのかも。
人間の脳は刺激や快楽にどんどん慣れてしまうもの。歴史上、人類が経験したことのないほど豊かで便利な現代の生活。
その素晴らしさやありがたさも、その中に浸り続けていては気付きづらくなります。結果的に「もっと」と求めることばかりに気をとられる。
そしていつまでも満足感を得ることができず、枯渇感を抱えて生きていく。それが現代に生きる私たちの姿かもしれません。
だから、浸り続けていた「当たり前」の生活が大きく揺らいだ。それはある意味でとても貴重な体験だったと言えます。
そのことを少し意識的に思い出すため。今と比べて制限も不安も大きかった、去年の今頃に想いを馳せてみるのもいいかも。
何を考え、どう感じていたか。たとえもう思い出せなくても、その事に気づくだけでも収穫です。
目の前だけ見て生きていると、人生はただ流れ去るだけ。時々、客観的な視点で過去を振り返ることにも意味があります。