2021 / 6 / 1 (TUE)
「何もしない」という空白を、
ただ経験する時間を
少しだけ作ってみる
#121
いかに自分が自動的な心の反応に
振り回されているか、まずは気付いて。
毎日朝から晩まで動き回っているのに。いつも忙しい、時間が足りない。急かされるように日々が過ぎていくだけ。
そんな虚しさを感じないように、すべての空白を行動で埋めようとする…。多かれ少なかれ私たちは誰も、こんな風に何かをごまかしながら生きているのかもしれません。
これは脳が常にフル回転の状態で、結構疲れるもの。PCを起動しっぱなしだと、メモリがいっぱいになってパフォーマンスが落ちるのと同じ。
その解決法として注目されるのが、マインドフルネスや瞑想。でも、これも人によってはかなり難しいはず。
脳は必死で、自分の仕事をしようとフル稼働し続けています。そこに急ブレーキをかけて、突然「完全静止」を命令しても、そう簡単には休まらないのは当然。
まずはそんな脳の「必死さ」に、客観的に気付いてみて。
電車の中や、家でのリラックスタイム。ほんのわずかな時間でOK。「何もしない」という空白を、意識的に作ってみる。
きっと脳はすぐにソワソワし始めるはず。そしてスマホやテレビのリモコンに手が伸びる。
それを無理に静止するのが目的ではなく。自動的に起きてしまう反応を「あ、始まったな」と意識化することが重要。
自分の行動が、いかに無意識の反応に支配されているか。それに気づくことができれば、徐々にコントロールも容易になるかも。