「苦痛を避ける」ためと
「良い結果を得る」ため、
どちらの回路から行動しているか
観察してみる

#309

表面的なポジティブ思考で頑張らず、
無意識に使っている思考回路に「気付く」。

目覚めてから眠るまで。毎日、驚くほど多くの選択や決断を下している私たち。その数は一日に3万5千回とも。

もちろん、そのすべてが意識化されてはいません。ほとんどの選択は、脳が反射的に行っているもの。では、何がそんな選択の基準なっているのでしょう。

膨大な情報量を処理し続ける人間の脳は、効率を好みます。日常的な決断には、使い慣れた思考の回路を使った方が効率的。

つまり無意識に脳が使う回路のタイプによって、思考や選択の内容の多くが決まってしまうのです。

いくら前向きに…と心がけていても。大半の思考が自動的にネガティブな回路から生み出されているなら。表面的なポジティブ思考では太刀打ちできません。

人間が行動を起こす際、脳には二つの選択肢があることがわかっています。

一つが「これをやらないと悪い結果になる」と、苦痛を前提にした「苦痛系」回路。もう一つは「これをやることで良い結果が得られる」と快楽を前提にした「報酬系」回路。

同じ行動でも。どちらの回路から行動しているかで、気分はまったく違います。

自分では前向きに行動しているつもりでも。案外、その背後では苦痛系の回路が働いているかも。まずは、自分がどちらの回路を使っているか「気付く」ことが重要。無理にポジティブ思考に転換しようとする前に、その気付きを重ねてみて。




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