すれ違うだけの
人たちとの「縁」を、
ちょっと意識してみる

#159

多くの人に支えられた自分の生活。
通りすがりの人ともつながりがあるかも

街にも人出が戻り始めた今。外に出ればたくさんの人たちとすれ違います。毎日乗る電車の中、波のように押し寄せる人ごみの中。

自分とは何の関りもない、言葉を交わすこともない人たち。邪魔だな、とか、迷惑だな、と感じられることもあるでしょう。

通りすがりの人たちを単に風景の一部が何かと捉えれば、確かに何のありがたみもありません。

でも、すれ違うだけの他人と、自分との「縁」を少し意識してみることだってできます。

そもそも私たちの生活は、想像を絶するほど多くの人と関わりに支えられたもの。口にする食べ物一つも、生産から流通、販売まで数えきれない数の人が関わっているはず。

インフラ、娯楽、教育…。時間も国境も超え、信じられないほど多くの人とつながって今の自分が存在している。

街ですれちがったあの人は、実は今朝食べた物の流通に関わっていたのかもしれません。電車で隣あった人は、かつてお世話になった人の遠い知り合いかもしれません。

普段そんな事はなかなか考えないもの。

でも、人通りが途絶えた街を経験した後の私たち。人との関りを閉ざされたことで、他人への関心をますます失いスマホの画面の中に閉じこもるのではなく。

当たり前の生活の中に存在する、膨大なつながりと関わりを改めて意識してみる。そんな意識を選択することもできます。




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