2021 / 7 / 23 (FRI)
腸内環境を整えるためには、
菌活だけでなく
「腸」そのものの強さも必要
#175
腸粘膜に開いた「穴」が不調の原因。
良質なタンパク質で修復を
免疫の要と言えば「腸」。腸内環境がお肌やメンタルにも影響することはよく知られています。
そして腸内環境と言えば、腸内細菌のバランス。発酵食品を摂るなど、意識的なケアを心がけている人も多いはず。
でも、それだけでは不十分な場合も。腸自体にダメージがあると、どんなに善玉菌を増やしても効果は限定的です。
腸のダメージとは、食生活の乱れやストレス、抗生物質などが原因で腸壁の粘膜に開いた穴。実は現代人の多くは、腸にこのようなダメージを受けていると言われます。
腸に穴があると、本来は腸内で処理されるはずの毒素や細菌が体内に流出。これがアレルギーや糖尿病、肥満、さらには自閉症やうつの原因に。
また腸自体の炎症が、クローン病や潰瘍性大腸炎なども引き起こします。だから、まずはこの「穴」を塞ぐ必要が。
腸にいい食事、と聞くと食物繊維たっぷり、野菜中心の食生活が思い浮かぶかも。でも、腸粘膜の材料はタンパク質。
タンパク質をしっかり摂取しなければ腸壁を修復できません。
ただ、お肉や魚などのタンパク質は、消化吸収にたくさんの消化酵素が必要。腸がダメージを受けていると、消化酵素も減少している可能性が大。
まずはチキンスープやEAAサプリなど、消化しやすいタンパク質からスタートを。腸粘膜は毎日生まれ変わるので、毎日欠かさず、が肝心です。